寝ながら笑う
毎晩、眠りながら大笑いする息子。
キャキャキャ。
アハハハ。
いろんな笑い声を聞かせてくれる。
起きているのかな、と思って、そっと見てみると、
まぶたは閉じて、さわっても動じない。
眠っている。
いいなあ。
寝言が笑うことだなんて。
保育園で同じクラスの男の子が、保育補助の先生と相性が悪くて、
その先生の存在におびえて、夜中、1時間くらい泣き叫ぶのだという。
いやな気持ちがカラダに影響を及ぼし、全身に発疹も出ていた。
確かにずっと表情が暗かった。
結局、その子の母親は園と何度も話し合い、
その先生は別のクラスの補助にまわった。
その保育補助の先生は行動がガサツで手荒い印象があった。
別の保育園を定年してから午前だけの補助に入っているらしく、
言葉もきつくて親への批判も容赦なかった。
担任の先生はというと、保育の先輩に何も言えないようで、
苦笑いして事なかれ主義を貫いているようだった。
子どもはいろんな形で親にメッセージを送ってくる。
その思いを受け止めて、真正面から挑んだ彼の母親はすごいなと思った。
自分ならどうするだろう。
あと数か月となだめながら惰性で過ごすだろうか。
保育補助の先生が変わってからその子に笑顔が戻った。
子どもの笑顔を守るために動けるのは親だけなんだなと思った。