子育ては自分をたどる旅
宇多田ヒカルさんが、子育てについてこんな風に話していた。
生まれてから数年間の記憶はみんな持っていなくて、その闇の部分に苦しむことがあるけれど、自分が子育てをしてみて、こんな風に愛されて育てられたんだと実感することができた。(要約)
たしかに子育てをしていると、自分の子供を慈しみながらも、同時に、両親から受けた愛情に包まれるような心地良さを感じることがある。
そして実家でアルバムを開き、小さな自分をそこに見たとき、いままでは中庭でおもむろにシャッターを切られた淡い記憶しかなかったのに、いまはなぜか笑顔でこっち向いてと、声をかける親の姿がよみがえる。
子育ては自分が愛されていたことを確認する作業なのかもしれない。